FXの損益通算とは?
損益通算とは、同じ区分の所得間で利益と損失を相殺することです。FX(店頭FX)の利益・損失は雑所得(申告分離課税)に分類され、同じ申告分離課税に属する以下の所得と損益通算が可能です。
- 先物・オプション取引の損益
- CFD(差金決済取引)の損益
- くりっく365(取引所FX)の損益
ただし、株式投資の損益とは通算できない点に注意が必要です(株式は申告分離課税ですが、FXとは別区分です)。
繰越控除とは?
FXで年間損失が出た場合、損益通算しても損失が残る場合は翌年以降3年間にわたって損失を繰り越すことができます。これを繰越控除と呼びます。
例えば2025年にFXで100万円の損失が出た場合、2026年に80万円の利益が出たとき、繰越控除を使えば課税対象を80万円から0円にできます。残り20万円は2027年に繰り越せます。
| 年 | FX損益 | 繰越残高 | 課税所得 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | -100万円 | 100万円(繰越) | 0円 |
| 2026年 | +80万円 | 20万円(繰越) | 0円 |
| 2027年 | +50万円 | 0円 | 30万円 |
繰越控除を受けるための条件
- 損失が出た年に確定申告をしていること(申告しないと繰越できない!)
- 損失の翌年以降も毎年確定申告を続けること(1年でも申告を怠ると繰越が失効する)
- 損失発生から3年以内に利益と相殺すること
確定申告での手続き方法
- FX業者から年間取引報告書を入手する
- 確定申告書に加え「先物取引に係る雑所得等の計算明細書」を作成する
- 損失がある場合は「繰越損失用の申告書B(第四表)」も作成する
- e-Taxまたは税務署に提出する
まとめ
FXで損失を出した年でも確定申告をすることは非常に重要です。繰越控除を活用することで、翌年以降の利益と相殺して税負担を大きく軽減できます。損失が出た年こそ確定申告を忘れずに行いましょう。不安な場合は税理士への相談もおすすめです。
