パラボリックSARとは?
パラボリックSAR(Parabolic Stop and Reverse)はJ・ウェルズ・ワイルダーが開発したテクニカル指標で、チャート上に価格と反対側に点(ドット)を表示することでトレンドの方向を示します。「SAR(Stop and Reverse)」という名前のとおり、損切り(ストップ)と反転(リバーサル)のタイミングを教えてくれる指標です。
パラボリックSARの見方・基本ルール
- ドットが価格の下にある:上昇トレンド中(買いポジション保有のタイミング)
- ドットが価格の上にある:下落トレンド中(売りポジション保有のタイミング)
- ドットが価格に触れる:トレンド転換のシグナル(逆方向にポジションを切り替え)
ドットが価格の下から上に移動したとき(または上から下に移動したとき)がエントリー・決済のタイミングです。
パラボリックSARのパラメーター設定
| パラメーター | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
| 加速係数(AF)初期値 | 0.02 | トレンド開始時のドット移動速度。小さいほど緩やか |
| 加速係数(AF)最大値 | 0.20 | トレンドが続くにつれAFが増加する上限値 |
AFの初期値を小さく(例:0.01)すると感度が下がり、ダマシは減りますがシグナルが遅くなります。逆に大きく(例:0.04)するとシグナルが早くなりますが、ダマシも増えます。トレードスタイルに合わせて調整しましょう。
パラボリックSARの活用戦略
活用法1:トレンドフォロー
パラボリックSARの基本的な使い方は、ドットが価格の下に来た(買い転換)タイミングで買いエントリー、ドットが価格の上に来た(売り転換)タイミングで売りエントリーするシンプルなトレンドフォロー戦略です。損切りはドットの位置に設定します。
活用法2:移動平均線との組み合わせ
パラボリックSARは単独では精度が低い面があります。200日移動平均線と組み合わせ、MAの方向と一致したパラボリックのシグナルのみを採用することで、ダマシを大幅に減らせます。例えば、価格が200日MA上にあり、かつパラボリックドットが価格の下にある場合のみ買いエントリーするなどです。
活用法3:トレーリングストップとして使う
パラボリックSARのドットの位置をそのままトレーリングストップ(利益確定の追いかけ注文)として使う方法です。トレンドが続く限りドットは価格に追随してくるため、利益を守りながらポジションを保有し続けることができます。
パラボリックSARの弱点・注意点
- レンジ相場では連続してダマシが出やすい:トレンドが発生していない横ばい相場では頻繁に転換シグナルが出てロスカットを繰り返す危険があります。
- 初動での見逃しが多い:トレンド発生直後に追随するため、最初の大きな動きを取り損ねることがあります。
- ADXなどでトレンド強度を確認することが重要:ADXが25以上のトレンド相場でのみパラボリックを使うようにすると効果的です。
