2026年3月のFX相場概況
2026年3月の為替市場は、米連邦準備制度(FRB)の利下げ観測と日本銀行(日銀)の追加利上げ見通しが交錯する中、引き続きドル円の方向感が定まりにくい展開が続いています。
先月(2月)のドル円は、米雇用統計が予想を上回る強い結果となったことでドル買いが優勢になる場面がありましたが、日銀の利上げ観測が再浮上すると円高方向へ押し戻されました。3月もこうした綱引きが続く見込みです。
今月の重要経済イベントカレンダー
| 日程 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 3月7日 | 米雇用統計(2月分) | ★★★ |
| 3月12日 | 米消費者物価指数(CPI) | ★★★ |
| 3月19日 | FOMC政策決定会合 | ★★★ |
| 3月19〜20日 | 日本銀行・金融政策決定会合 | ★★★ |
| 3月21日 | 英国・日本・欧州休場(春分の日等) | ★ |
| 3月28日 | 米個人消費支出(PCEデフレーター) | ★★ |
ドル円(USD/JPY)の見通し
ドル円は2026年3月現在、148〜152円のレンジで推移しています。
ドル高・円安方向に動く材料
- 米景気の底堅さ(ISM製造業・サービス業の堅調)
- FRBが利下げペースを緩める可能性
- リスクオン局面での円売り
円高方向に動く材料
- 日銀の追加利上げ観測(3月・4月会合が焦点)
- 米国のインフレ再燃懸念によるリスクオフ
- 日本政府による円安けん制発言
注目レベル: 上値は153〜154円台、下値は146〜147円台が当面のターゲット。FOMC・日銀の結果次第で大きく動く可能性があるため、ポジション管理に注意が必要です。
ユーロ円(EUR/JPY)の見通し
ユーロ円は159〜163円のレンジ内で推移。ユーロ圏の景気回復ペースが緩やかなことと、日銀利上げ観測が綱引きを演じています。
- ECB(欧州中央銀行):追加利下げの可能性あり → ユーロ売り材料
- ユーロ圏PMI:製造業の改善が継続すればユーロ買い支え
- ユーロドル:1.07〜1.10ドルのレンジを想定
3月の相場で気をつけるポイント
1. FOMC・日銀の同週開催に注意
3月19〜20日にはFOMCと日銀会合が同週に集中します。どちらのサプライズも為替市場に大きな影響を与えるため、この週はポジションを軽くして臨むのが賢明です。
2. 期末フローの影響
3月末は日本企業の期末決算に向けた実需フロー(本邦機関投資家の円転・ドル転)が増加します。例年3月後半には円高に動きやすい傾向があるため、売りポジションには注意が必要です。
3. 流動性の低下に注意
3月21日(春分の日)前後は日本市場が休場となります。流動性が低下するタイミングでは、スプレッドが拡大しやすいため、ポジション保有中の方は特に注意してください。
初心者トレーダーへのアドバイス
3月は重要イベントが集中する月です。FX初心者の方には、以下のような対応をおすすめします。
- イベント前後はポジションを小さくする:FOMC・日銀の前後24時間は相場の乱高下が起きやすいです
- 損切りラインを事前に設定する:感情的なトレードを避けるためにも必須
- デモトレードで相場の動きを観察する:実弾なしで相場感を養うのも重要
相場は常に不確実性を伴います。リスク管理を徹底しながら、焦らず着実にトレードスキルを磨いていきましょう。
