今週の相場総括(2026年3月第4週)
2026年3月第4週(23〜27日)は、3月末の期末フロー(本邦機関投資家による円転)と週末の米PCEデフレーターに翻弄された1週間となりました。週前半は比較的落ち着いた動きでしたが、週末にかけて円高圧力が強まりました。
米PCEデフレーターの結果と市場の反応
3月28日(金)に発表された米PCEデフレーター(2月分)は、前年比で市場予想並みの結果となりました。FRBが最重要視するインフレ指標が「予想範囲内」に収まったことで、年内利下げ観測は維持され、ドルは発表後に小幅な売りが出たものの、大きな方向感は出ませんでした。
| 指標 | 結果(概算) | 市場への影響 |
|---|---|---|
| PCEデフレーター(前月比) | 予想並み | 反応限定的 |
| PCEデフレーター(前年比) | やや上振れ | ドル小幅買い→その後売り |
| 個人消費(前月比) | 予想を下回る | 景気不安→ドル売り・円買い |
今週の主要通貨ペア振り返り
| 通貨ペア | 週始値(概算) | 週終値(概算) | 変動幅 | 方向 |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY(ドル円) | 159.14 | 159.70 | +56pips | ドル高・円安 |
| EUR/JPY(ユーロ円) | 184.01 | 184.22 | +21pips | ほぼ横ばい |
| EUR/USD(ユーロドル) | 1.1564 | 1.1535 | -29pips | ユーロ小幅安 |
| GBP/JPY(ポンド円) | 212.19 | 212.96 | +77pips | ポンド高・円安 |
3月第4週はドル円が159円台を中心に小幅な値動きが続きました。ユーロ円・ポンド円ともにほぼ横ばいで推移し、ドル高・円安の流れが継続した週となりました。
来週(3月30日〜4月4日)の注目イベント
| 日程 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 3月31日(月) | 日本:日銀短観(Q1) | ★★★ |
| 4月1日(火) | 日・欧・米 製造業PMI確定値 | ★★ |
| 4月2日(水) | 米ADP雇用統計・ISM製造業景況指数 | ★★★ |
| 4月3日(木) | 米新規失業保険申請件数・ISMサービス業 | ★★ |
| 4月4日(金) | 米雇用統計(3月分) | ★★★ |
来週は4月4日の米雇用統計が最大の注目点です。雇用の強さが確認されればドル買い、予想を下回る弱い数字なら利下げ観測再燃でドル売りの展開が予想されます。また3月31日の日銀短観も日銀の次回利上げ時期を読むうえで重要な指標です。
4月相場の展望
4月は日本の新年度入りとともに、本邦機関投資家の外貨資産への投資再開(ドル買い・円安方向への圧力)が期待されます。また、4月末には日銀の金融政策決定会合もあり、再び利上げ観測が相場を動かす可能性があります。
3月末の円高から4月にかけての「新年度フロー」による反発を狙う戦略も有効です。ただし、米雇用統計や貿易摩擦リスクなど外部要因にも引き続き注意が必要です。
今週の教訓:期末フローの威力
今週のドル円の動きは、経済指標よりも期末フローという「需給要因」が相場を動かすことを改めて示しました。3月末・9月末(半期末)・12月末(年末)など、期末のタイミングでは通常のファンダメンタルズ分析が機能しにくい場面があります。こうした「特殊なフロー」の存在を常に意識しておくことが、サプライズを避けるために重要です。
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